全日本光沢化工紙協同組合連合会 概要

全日本光沢化工紙協同組合連合会

設立:昭和42年4月28日
会長:鶴田 和也
会員:3協同組合(130社)
所在地:〒170-0002 東京都豊島区巣鴨三丁目3-13 コア・ハナミ201 
電話:03-3576-5600
FAX:03-3576-5656

沿革・組織

明治12年にヨーロッパからニス引きが伝えられ、明治17年頃までの間に現在の光沢加工業の礎が築かれた。当初、自家製の松脂であった塗料は、塗料メーカーの研究開発が進み、昭和37~8年頃にはビニールから合成樹脂を使用するようになった。最初は、線香の包装(防湿)から缶詰のレッテルやポスター(防水)に利用され、戦後の22年ごろから、絵本・メンコ・プロ野球のブロマイド・教科書の表紙・教材地図等に加工されるようになった。光沢加工業の発展とともに業界結束の声が高まり、昭和29年には東京都光沢化工紙協同組合が結成され、昭和42年の全日本ビニール加工紙協同組合連合会を経て、昭和56年に全日本光沢化工紙協同組合連合会に改称された。

他の団体と比較し、傘下組合数は少ないが結束は固く、事業面では技術開発に積極的な取組や特許を業界で共有。また業界独自の環境保全を進める一方、都市型産業として労働安全衛生法及び各種環境関連法令・条例等について啓蒙を行うなど、連携の強化に努めている。

現在の会員は東京(全国1道5県)、関西、中部の3協同組合により組織されている。

現状

光沢加工は印刷物の表面に合成樹脂をコーティングしたり、フィルムをラミネートして、艶を出したり、強度を与える加工技術である。

光沢加工した印刷物は、印刷表面にグロスやマットの質感を表現し、特殊なフィルムにデザイン効果や高級感を演出できる。また印刷物の破損や摩擦に強く、耐熱・防水等の効果により製品の保護や長期保存に適している。一般には、書籍や雑誌の表紙、化粧品・医薬品・玩具等のパッケージ、ポスターや絵はがきなど、多種多様な印刷物に光沢加工している。

主な光沢加工方法には、貼りの「光沢ラミネート」、塗りの「光沢コート」、塗り押しの「プレスコート」がある。
「光沢ラミネート」はさまざまなフィルムに接着剤を塗り、ローラーで印刷物にフィルムを熱圧着させる技法である。PP、マットPP、PET、ホログラムなどのフィルムを使うことで、強度のほかにデザイン効果を得られる。また近年、サーマルフィルム(接着剤が塗布してある)を使用することで無溶剤化を図るなど環境対応が進んでいる。

「光沢コート」は印刷物にローラーを使って光沢剤を塗る技法。耐熱のような機能性のある加工と、部分的に光沢剤を抜くスポット加工があり、用途によって光沢剤を選ぶことで多様な効果を得られる。

「プレスコート」は印刷物に光沢剤を塗り、熱と圧によって鏡面板に圧着させる技法。本やカタログの表紙や絵はがき等の表面に艶を出す効果を得られる。また、印刷物に紫外線硬化性の光沢剤を塗り、フィルムを貼って紫外線を照射し、硬化させた後フィルムをはがす技法の「UVラミコート」は新しい技法である。他に硬質厚物の樹脂シートを貼合し、下敷・磁気カード類・ディスプレー等のアイディア・企画製品等の進歩が著しい。

光沢加工業は印刷物に高付加価値を提供する特殊な専門業界であるために、常に資材・機械等の関連業界と協力して、技術革新・環境保全に真摯に取組んできた。

特に環境が社会問題化して以来、塗料の水性化や乾燥設備の改良などの技術革新が進み、「光沢ラミネート」に使用している接着剤の(特殊な場合を除いて)90%以上水性化をしている。その他の塗料についても、業界独自の環境目標基準を設け環境保全に努めている。

また、光沢加工古紙はリサイクル技術の進歩により、若干の問題は残ってはいるが、再生紙や固形燃料へリサイクルされている。